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桜田ひよりが選んだ1冊は?「ひと言で恋愛小説と括れない二人の感情と想像を全て覆された展開に魅了されました」

2024年4月15日

  •  ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2024年5月号からの転載になります。


    桜田ひよりさん

     毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、桜田ひよりさん。


    (取材・文=倉田モトキ 写真=干川 修)


    「いつも、次の台本が届くまで時間が空くと、本屋さんで小説を何冊か買って一気に読むんです。この小説は、特に一番のお気に入りでした」


     作家の名や作品の話題性に左右されず、本を選ぶ際は直感で決めるという桜田さん。住野よるの小説を手にしたのも、この時が初めてだった。


    「主人公は中二病を自称するような性格の男子高校生カヤで、そんな彼が謎の少女チカと出会う。そこには単純にSFや恋愛小説というジャンルで括れない複雑さがあり、不思議な感覚になりました。しかも後半には、えっ?えっ!?と驚く怒涛の展開があり、次々と予想を覆されていく。読んでいて気持ちよかったです(笑)」

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