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小坂菜緒「キュン」センターを振り返る。日向坂46デビュー5周年記念公式BOOK『H46MODE vol.1』は独占インタビュー満載!

2024年4月15日

  • H46MODE
    『H46MODE vol.1』(光文社)

     日向坂46デビュー5周年記念公式BOOK『H46MODE vol.1』(光文社)を開いて、その情報量の多さに驚く。メンバー一人ひとりへのインタビュー、齊藤京子への卒業インタビューに始まり、後半では企画ページも充実。グラビア中心かと思いきや、これでもかと言うほど文字がびっしりだ。


     2015年11月に長濱ねる1人で「けやき坂46」として誕生し、2016年5月、新たに11名が加入して活動がスタート。2019年3月に現在の「日向坂46」に改名したアイドルグループ・日向坂46。10代、20代の多感な時期をアイドル活動に注ぐわけだから、さまざまな悩みや葛藤を抱えることは想像に難くない。インタビューでは各メンバーが加入後どのように変化し、成長してきたのか、その軌跡を知ることができる。


     1stシングル「キュン」から4thシングル「ソンナコトナイヨ」までセンターを務めた小坂菜緒は当時を思い返し、「まさに猪突猛進だったから、今思うと視野が狭くてグループのことも自分自身のことも考える余裕がなかった気がします」と明かした上で、今は「自分はグループを引っ張る立場ではあるけれど、グループを支える人になりたいという気持ちに変わってきて」と話し、11thシングルの活動をもってグループを卒業する高本彩花は、「デビューして1、2年目は考え込むことも多かったし、感情の浮き沈みが大きくてそんな自分に疲れることもありました。でも今はそういうこともなくなり、ネガティブだった思考もポジティブになりました」と告白。河田陽菜は「かなりポジティブになりました。昔はどうしてあんなにネガティブというか、どこか消えてしまいそうな雰囲気を醸し出していたのかなと自分でも仕方ないです(笑)」と振り返る。


     4月5日をもってグループを卒業した齊藤京子のロングインタビューも見逃せない。グループ加入からの8年間で、「アイドルとしてやりたいことは全部叶えられた」と卒業を決断したきっかけや、卒業後の活動への思いを語る齊藤。“日向坂46の齊藤京子”としてのインタビューはきっとこれで見納めになるだろう。


     筆者はこれまでに何度か編集者として齊藤にインタビューさせてもらったことがあるが、いつも飾ることなく、自分自身の言葉で率直な思いを話してくれる姿が印象に残っている。本書では、卒業後も在籍中に培ってきた音楽や芝居の世界で活動する意欲を見せているから、これからも彼女の活躍を目にできそうだ。


     冒頭に「情報量に驚く」と書いたが、充実しているのはインタビューページだけではない。「日向坂46&けやき坂46全楽曲とMVを一挙紹介」「ライブ最強の日向坂46 メンバーが選ぶベストシーン」などの企画が収録されているが、ほんのわずかなスペースにもメンバーのMV撮影エピソードや好きな場面へのコメントがびっしりなのだ。わずか数ページの企画にも全く手を抜かないつくりとなっていて、隅々まで楽しめる。まさにおひさま(=日向坂46ファン)必読の書と言えるだろう。


    文=堀タツヤ

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