ダ・ヴィンチ - ワラウ

「無理してがんばらなくても死なないよ?」 私が毎日機嫌よく生きるためのヒント

2020年7月26日

  • 『がんばらなくても死なない』(竹内絢香/KADOKAWA)

    「がんばらないことを、がんばれたらいいね」
    昔、知人に言われたその言葉が、今もずっと筆者の胸に残っている。自分に向けてくれたやさしさが、とてもうれしかったから。でも、完璧主義を目指す自分を捨てることができなくて、気づけばいつも高いハードルを越えようと全力疾走してしまう。
     
     だから、『がんばらなくても死なない』(竹内絢香/KADOKAWA)で、がんばることを諦めてもいいんだと言われた時、涙が出そうだった。ずっとなりたくてたまらなかった自分に近づけるやさしいヒントが、本書には溢れていたのだ。


     実は作者の竹内さんも、根が真面目ながんばり屋さん。脱サラして夢だった漫画家になったが、それまでずっとコツコツがんばる人生を送ってきたため、売れずに仕事がない状況を「がんばっていない」と捉え、強烈な自己嫌悪に襲われてしまった。


     自分は人より劣っているのでは? もっとちゃんとしないと…そう思い、必死にがんばったが、やがて心身ともに限界に。その結果たどり着いたのが、ずっと無理してがんばり続けるのは不可能だという答え。そこで、できない自分を責めてがんばることをデフォルトにするのはやめ、無理しない暮らしを楽しむようになった。


     竹内さんはこれまでの経験を振り返りつつ、生きることが楽になるようなヒントを多数伝授。仕事、人間関係、自分の在り方など、あらゆるシーンで悩んだ時に活かせる「がんばらないコツ」は、ムチを打ち続けてきた自分の心に響く。


     あの人と比べたら自分なんてちっぽけでみじめ…そんな想いを抱いたことがある人は多いはず。近ごろは多様な生き方が認められつつあるものの、世間から押し付けられる「こうあるべき」という圧力は強く、生き方に自信が持てなくなってしまうこともあるだろう。


     竹内さんも、友人が出産ラッシュを迎えた際、周りが「立派な大人」になっているように感じ、普通にできていない自分には人間的に欠陥があるのではないかと考えこんでしまったそう。

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