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若年者の強い月経痛のリスクと対策は? 10代のピル使用の効果と注意点

2020年8月1日

  •  女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。


    10代の月経痛

     最近は初経年齢が早くなっているせいか、ストレスフルな生活環境の影響か、14~15歳くらいの比較的若い年齢から強い月経痛を訴えるケースが増えてきています。早い年齢から月経痛がひどかったり月経量が多い場合、将来的な内膜症発症のリスクになりうることも指摘されていますので、若年の月経痛は放置しない方がベターです。


     月経痛がひどい場合、まずは婦人科で内膜症などの器質的疾患がないかを確認します。検査の方法は、その方が性行為の経験があるかどうかによって、おなかの上や肛門から超音波検査を行うか、膣から検査を行うかを相談します。検査で異常が見つかった場合は、腫瘍マーカー(血液検査)やMRI検査を追加して詳しく見る場合があります。


     内膜症が原因で強い月経痛が出ている場合は、ピルや黄体ホルモン剤での治療を開始します。何もせずに放置してしまうと、症状が悪化したり将来の不妊リスクを作ることになるので、治療を行わないという選択はあまり勧められません。


     器質的な異常があってもなくても、強い月経痛に対してはピルがよく用いられます。ピルは、排卵を抑えて子宮内膜を薄く保つことによって、月経量も痛みも軽くする効果があります。若年の方に対するピルの使用に関しては、「骨の成長への影響に注意すること」との指摘がありますので、初経を迎えたばかりで月経周期がかなり不規則な場合や、まだ身長が伸びている途中の場合はピル以外の治療を選択します。逆に、ある程度の周期で月経が来ており、身長も伸び止まっている場合は、10代であってもピルの使用は可能です。

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