ダ・ヴィンチ - ワラウ

半沢直樹の出身行「産業中央銀行」が舞台! 逆境に立ち向かうふたりの“アキラ”の半生…池井戸潤が描く熱き青春ストーリー!

2020年9月13日

  • “池井戸潤旋風”が止みそうにない。「半沢直樹」シリーズ、「花咲舞」シリーズ、『下町ロケット』、『七つの会議』、『空飛ぶタイヤ』、『陸王』、『ノーサイド・ゲーム』…。池井戸潤が作る物語はどうしてこれほどまでに私たちの心を揺さぶるのだろう。それは、池井戸氏が銀行や企業という組織を描き出すだけでなく、そこで働く一個人にスポットライトを当てるからかもしれない。組織を動かすのは、ひとりひとりの人間。悪しき行いをする者がいれば、正しい行いを貫き通そうとする者もいる。その中で、正義を貫く者が、葛藤しながら、苦難を乗り越えていく。その力強い姿に私たちは感動させられるのだ。


     そんな池井戸作品の中でも、『アキラとあきら(上・下)』(集英社文庫)は、ふたりの男の半生を描き出す、ひとつの作品で何度も楽しめる物語だ。


     物語の舞台は、1970年代前半から2000年代前半の約30年間。オイルショックからバブル期、失われた10年という時代の中で成長していくふたりの姿が壮大なスケールで描き出される。青春小説のような甘酸っぱさもあれば、「半沢直樹」シリーズを読んでいるような手に汗握る展開もある。2017年にはWOWOWでドラマ化もされたが、このたび映画化も決定。映画館でみる前に、この作品を小説でもぜひとも味わってみてほしい。

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