ダ・ヴィンチ - ワラウ

あの福島原発事故の医療現場で何があったのか。最前線の医師たちの壮絶な10日間の記録

2020年10月4日

  • 誰が命を救うのか 原発事故と闘った医師たちの記録
    『誰が命を救うのか 原発事故と闘った医師たちの記録』(鍋島塑峰/論創社)

     新型コロナウイルスを想起させると話題になっていた、小松左京原作・深作欣二監督の映画『復活の日』(1980年作品)を観た。実は以前に途中までは観たのだけれど、あまりの重苦しさと幼い子供たちが犠牲になっていくシーンに耐え切れず視聴を放棄してしまったのだった。同作の殺人ウイルスと違いコロナウイルス自体は、ありふれた風邪の原因ウイルスの一つで、その特性は大きく変わっていないとはいえ、もとより風邪を治す薬は開発されていないため、感染の拡大を抑える以外に手立てが無く医療現場では見えない敵との、先の見えない闘いを強いられているのが現状だ。そして9年前の東日本大震災における原発事故の現場でも、医療従事者が放射線という見えない敵と闘った記録が、この『誰が命を救うのか 原発事故と闘った医師たちの記録』(鍋島塑峰/論創社)に収められている。

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