ダ・ヴィンチ - ワラウ

ひきこもってもいい。「ひとりの時間」が人を強くする、ひきこもりの効用

2020年10月5日

  • 『ひきこもれ〈新装版〉 ひとりの時間をもつということ』(吉本隆明/SBクリエイティブ)

     世間には、ひきこもりは悪いことだというイメージがある。例えば、子どもが学校に行かずに一日中部屋にひきこもっていれば、親はあの手この手を尽くして学校に行かせようとするだろう。しかし、『共同幻想論』などの著書で有名な思想家、吉本隆明氏は、ひきこもりは若者にとって必要な時間だという。『ひきこもれ ひとりの時間をもつということ』(吉本隆明/SBクリエイティブ)は、2002年に出た本を、新装版として再編集した新書版。やさしい文体で書かれている上に、齋藤孝氏の解説が付き、より分かりやすい内容になっている。
     
     まずは、本書から一部を引用してみよう。


    〈家に一人でこもって誰とも顔を合わせずに長い時間を過ごす。まわりからは一見無駄に見えるでしょうが、「分断されない、ひとまとまりの時間」をもつことが、どんな職業にもかならず必要なのだとぼくは思います〉

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