ダ・ヴィンチ - ワラウ

不謹慎狩り、悪質クレーマー…彼らは“何者”なのか? 正義を振りかざす極端な人の正体

2020年10月12日

  • 『正義を振りかざす「極端な人」の正体』(山口真一/光文社)

     社会がどこかギスギスしているのは、新型コロナのせいだけなのだろうか? 外出自粛が叫ばれる中では「自粛警察」という言葉も話題にのぼったが、コロナ禍でネット上の炎上が加速したという指摘もある。
     
     そのメカニズムに迫るのが、『正義を振りかざす「極端な人」の正体』(山口真一/光文社)だ。タイトルにもある「極端な人」たちが目立つ社会の仕組みや背景を解説している。


     今年5月。恋愛リアリティショー「テラスハウス」(フジテレビ)に出演していた女子プロレスラー・木村花さんが、ネット上の誹謗中傷を受けてみずからの命を絶ったことは、多くの人に衝撃を与えた。


     こうした事件の背景には「社会に対して否定的で、不寛容で、攻撃的で、まさに極端な考え方を持っている人たち」がいると本書は解説する。


     著者や慶應義塾大学の田中辰雄氏らの研究によれば、誹謗中傷を書き込む人は「ネット上では非難しあっていい」「世の中は根本的に間違っている」「ずるいやつがのさばるのが世の中」といった意見を持つ傾向にあり、ときには個人が大量のアカウントを作成して執拗に攻撃するケースもあるという。

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