ダ・ヴィンチ - ワラウ

進化は都市の中で起こっている!? 街に合わせて変わっていく生物たちの“都市型生態系”とは

2020年10月14日

  • 『都市で進化する生物たち: “ダーウィン”が街にやってくる』
    『都市で進化する生物たち: “ダーウィン”が街にやってくる』(メノ・スヒルトハウゼン:著、岸 由二:訳、小宮 繁:訳/草思社)

     長年放置されていた池の水を抜いて、本来棲んでいない外来種などの生物の捕獲や駆除をし、不法投棄されたと思わしきゴミを片付け、きれいな水に入れ換えるテレビ番組が好評だ。環境省においても、法律にもとづいて特定外来種による生態系等への被害を防止する目的で防除を行なっており、自然保護のためにはそれが国際的な常識のようにさえ思える。しかし、『都市で進化する生物たち: “ダーウィン”が街にやってくる』(メノ・スヒルトハウゼン:著、岸由二:訳、小宮繁:訳/草思社)を発見した私は、その内容に衝撃を受けた。大げさに云えば、「エウレカ!(我、発見せり)」と叫んで風呂から裸のまま外へと走り出しそうなくらい興奮した。自然愛好家(ナチュラリスト)を自認している著者のもとには同分野の研究者や読者たちから、怒りの電子メールが送られてきているらしい。では、その主張と研究の成果を見てみよう。

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