ダ・ヴィンチ - ワラウ

パラレルワールドをつなぐ宿命と愛……韓国ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』の巨大なスケールと見事なストーリー展開は必見!

2021年5月1日

  •  現実の大韓民国と、君主制が続く「大韓帝国」。そのふたつのパラレルな世界を行き来しながら、女性刑事と大韓帝国皇帝のサスペンスフルなロマンスを描くファンタジー、それが『ザ・キング:永遠の君主』だ。2020年に放送されたこの作品は、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』をはじめとした作品でヒットメーカーとしての地位を揺るぎないものにしているキム・ウンスク氏が脚本を担当。多数の伏線がちりばめられた複雑なストーリーライン、そして恋愛劇のみならず政治劇にミステリー、時代劇にSFの要素まで取り込んだ重層的な作品世界は、数話観ただけではちょっと飲み込めないくらいの重さと巨大さだ。


     実際、最初の数話を観ただけではなかなか作品にどっぷり浸かることは難しい、ハードなドラマではあるのだが、あるタイミングから突然登場人物に感情移入できて抜け出せなくなる。そこまでがしんどい、と言うのは韓国ドラマあるあるだと思っているが、この作品は情報量が多いぶん、すっと作品に入れたときの快感もひとしおである。しかもそれだけではない。さすがキム・ウンスクというべきか、最終話に向かってたくさんの伏線がどんどん回収されていくストーリーテリングは見事の一言。シリーズを通して観終わってみれば、とんでもない名作を観た! と満足感に浸れるドラマなのである。

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